桝屋グループの歴史・沿革

プロローグ 夜明け前~桝屋商会創業以前

玉川上水は、江戸時代の1653年、江戸市民の生活用水を確保するために開削された。以来主に衛生上の観点から上水水道としての利用のほかは硬く禁止されてきた。
1870年、水路として船で物資を運搬する「玉川上水通船」が許可された。
若干28歳の初代市蔵はいち早く船主となり、東京との交易を開始した。

この船運事業で市蔵は羽村から薪炭、鶏卵、野菜などの農産物を積み、帰り船には塩や塩干物を仕入れて持ち帰り、繁盛した。

1870
(明治3年)

■初代加藤市蔵が玉川上水の船運事業を開始

明治頃の玉川上水

1872
(明治5年)

■玉川上水通船事業に廃止命令

船運事業は大いに繁盛したが、この年の夏突然、廃止命令が出された。
市蔵もやむなく廃業した。

1894
(明治27年)

■青梅鉄道開通

青梅鉄道の開通

日清戦争(~1895)

1904
(明治37年)

日露戦争(~1905)

1907~1946年 合資会社 桝屋商会の時代

玉川上水の船運事業廃止のあと、市蔵は加藤家の本家「桝屋」に夫婦養子となり、「桝屋」の隆盛に力を尽くし、福生・羽村を基盤に確固とした得意先を有する商店として発展した。

「桝屋」は1890年ごろにはすでに百数十件の得意先を有し、米穀・油・荒物の小売のほか、八王子や奥多摩にまで卸し業を行い盛業。

1907
(明治40年)

■加藤市蔵が「合資会社 桝屋商会」を創業

商号 桝屋商会
所在地 東京府西多摩郡福生村七六八番地
資本金 20000円

当時の金額で20000円を市蔵と一族で出資し、新たに創業した「桝屋商会」は、米・雑穀・粉・飼料・肥料・セメント・石油・食品などの問屋業として、日本製粉・ライジングサン(現・昭和シェル石油)・秩父セメント・豊年製油・日本農産工業他の特約店となり、精米工場・製粉工場・製麺工場をも併設していた。

1912
(明治45年)

明治天皇崩御 時代は大正に

■加藤又一が二代目市蔵を襲名し、第二代桝屋商会社長に就任

1914
(大正2年)

第一次世界大戦勃発(~1918)

1923
(大正11年)

関東大震災

1930
(昭和5年)

■加藤孫一が明治大学を卒業し、桝屋商会に入社

昭和恐慌はじまる

昭和7年正月 初荷

1933
(昭和8年)

■加藤孫一が三代目市蔵を襲名し、
合資会社桝屋商会の経営を引き継ぐ

1941
(昭和16年)

太平洋戦争の始まり(~1945)

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1947~1957年 新たな出発~株式会社桝屋の時代

敗戦によって日本は全てを失い、まさに廃墟の中から国家の再建が始まった。
戦争による統制経済の中を何とか行き抜いた「合資会社桝屋」は三代目加藤市蔵の指揮のもと、「株式会社桝屋」と社名を変え、自由競争時代の幕開けに向けて再建の一歩を踏み出した。

1947
(昭和22年)

■「株式会社 桝屋」に社名変更

1948
(昭和23年)

■「有限責任 福生町信用組合」発足
※現 西武信用金庫の前身
(加藤市蔵が組合長に就任)

1951
(昭和26年)

■加藤市蔵 福生町長に就任(~1952)

・福生七夕祭り始まる

・青梅市 市制施行

1952
(昭和27年)

■株式会社 西多摩保全を吸収合併

1958~1976年 飛躍へ~第一創業期

「マルフジフードセンター」の開業、すなわちスーパーマーケット産業への参入は、それまで卸売り業を本業としていた桝屋にとって最大の変換点であった。

終戦後、桝屋は代々続いた米穀・石油などの卸業のかたわら、福生駅前に野菜・果物の小売店も商っていた。1953年(昭和28年)に大学を卒業し、日本橋の卸会社に就職していた加藤裕一は、生鮮食品の需要の高まりを予見し、小売業への進出に情熱を傾ける。父・市蔵は自ら福生信用組合を設立したように、戦後社会にあって「商業」の可能性・必要性を予見していたこともあり、スーパーマーケット開業へと向かって行った。

1958
(昭和33年)

■株式会社丸藤フードセンターを設立。
西多摩初のスーパーマーケット「マルフジフードセンター」1号店を福生駅前に開店。

1961
(昭和36年)

■1月 石油部門強化のため、金桝石油株式会社を独立
(現 株式会社金桝)

1962
(昭和37年)

■10月 スーパーマルフジ2号店(中神店)開店

1964
(昭和39年)

■スーパーマルフジ3号店(青梅店・勝沼)開店

以降順調に出店数を重ねてゆく

■株式会社桝屋、加藤裕一が代表取締役社長に就任

・東海道新幹線開業

・東京オリンピック開催

1965
(昭和40年)

■2月 株式会社桝屋が株式会社丸藤フードセンターを合併

1967
(昭和42年)

■10月 セメント部門強化のため桝屋建材株式会社を設立
(現 株式会社桝屋アセットパートナーズ)

1970
(昭和45年)

・福生市 市制施行

1971
(昭和46年)

■11月 株式会社 桝屋 本社および第一流通センターを福生市福生965番地に移転

1972
(昭和47年)

■11月 青梅駅共栄ビルに長崎屋のテナントとして青梅店開店

・沖縄返還

1973
(昭和48年)

■10月 第二生鮮流通センター(福生市)開設

■10月 CGC加盟

■11月 スーパーマルフジ1号店をマルフジビルに改築
同時に長崎屋と提携

1974
(昭和49年)

宇津木国子さんがスーパー業界初の女性店長になる。

■6月 生命保険・損害保険代理店業務強化のため
藤商事株式会社設立

1976
(昭和51年)

■3月 第3生鮮流通センター(青果部門)を武蔵村山市に開設

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1977~1997年 第ニ創業期

1977年東京青梅市に複合商業施設「プラザ5」を開設。この事業を契機とし桝屋グループ創業第二期と特徴付ける。

1977
(昭和52年)

■1月 スタンプ部門強化のため、ローズスタンプ株式会社を設立。
(現 株式会社フォーシーズ)

■郊外型ショッピングセンター『プラザ5』(千ヶ瀬)開設

「マルフジ千ヶ瀬店」を中心に、総敷地面積23,000㎡、食料品・衣料品・DIY・レストラン・ガソリンスタンドを展開する複合施設。

1979
(昭和54年)

■4月 フジフーズ株式会社設立

■5月 株式会社桝屋、加藤雄平が代表取締役社長に就任

1981
(昭和56年)

■2月 藤産業株式会社設立

■10月 桝屋労働組合結成

1982
(昭和57年)

■7月 株式会社マルフク 設立

■11月 ローズスタンプ株式会社が青梅市千ヶ瀬町に書店「ブックスタマ千ヶ瀬店」を開店

1984
(昭和59年)

■10月 株式会社 桝屋 本部、第一、第ニ流通センターを
瑞穂町箱根ヶ崎東松原26-17に移転

■11月 直営精米工場開設

1985
(昭和60年)

■7月 株式会社ホンダマルシェ設立
(現:株式会社ホンダ東京西)

1986
(昭和61年)

■2月 桝屋米穀株式会社発足
(株式会社桝屋より精米部門の独立)

1988
(昭和63年)

■6月 株式会社アドロス設立
(株式会社桝屋より衣料品部門の独立)

1989
(平成元年)

■マルフジにPOSシステム導入

1991
(平成3年)

■1月 桝屋不動産有限会社設立
(現 桝屋不動産株式会社)

・羽村市 市制施行

1995
(平成7年)

■10月 藤商事株式会社、アミューズメント事業へ進出
サンフラワー千ヶ瀬店開店

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1998~ 第三創業期

桝屋創業100年、マルフジ創業50年。新たな100年への幕開け。

1999
(平成11年)

■5月 株式会社桝屋、加藤勝が代表取締役社長に就任

2000
(平成12年)

■9月 株式会社桝鮮設立

日配品・鮮魚の販売

2001
(平成13年)

■1月 株式会社エムエムシー設立
(現 株式会社ブックスタマ)

販売促進・カード関連業務

■株式会社マルフジ設立

株式会社桝屋よりスーパーマーケット部門を独立。
飲食事業にも取り組む(「とりでん」小作店)

2002
(平成14年)

■1月 株式会社フジレントオール設立

藤産業のメンテナンス部門を分割

■9月 株式会社フジックス設立

(業務スーパーIchibaあきる野店)

■12月 株式会社和フードサービス設立

株式会社マルフジより飲食事業を分割

2003
(平成15年)

■1月 ローズスタンプ株式会社が株式会社ブックスタマに社名変更

2004
(平成16年)

■4月 株式会社マルフク、株式会社桝鮮より、鮮魚事業を承継し
株式会社魚桝に社名変更

■4月 株式会社エムジーエスが桝屋米穀株式会社より青果事業を承継し、株式会社桝屋青果に社名変更

■4月 株式会社ブックスタマが株式会社エムジーエスより加工食品事業を承継

■4月 株式会社エムエムシーが株式会社ブックスタマより書籍販売事業を承継

■5月 株式会社エムエムシーが株式会社ブックスタマに商号変更

2005
(平成17年)

■4月 フジフーズ株式会社が株式会社金桝に精肉事業を営業譲渡

2006
(平成18年)

■4月 株式会社桝屋ビジネスサービス設立

■10月 株式会社桝屋、本部を瑞穂町箱根ヶ崎東松原8-7に移転

2007
(平成19年)

■4月 株式会社桝鮮と株式会社和フードサービス合併

■5月 株式会社桝屋、加藤和夫が代表取締役社長に就任

■9月 桝屋創立100周年

2008
(平成20年)

■1月 フジフーズ株式会社が新業態「食楽ら」開始

■4月 株式会社フジックスが業務用スーパー「Ichiba」をフジフーズ株式会社に営業譲渡

■7月 藤産業株式会社がカラオケ事業を株式会社フジックスに営業譲渡

■10月 株式会社マルフジが加工食品部門を直営化

2009
(平成21年)

■3月 株式会社エムジーエスが株式会社フォーシーズに社名変更

■4月 株式会社マルフジがグループ会社から営業譲渡を受け、日配部門・青果部門・鮮魚部門を直営化

2010
(平成22年)

■4月 フジフーズ株式会社が業務用スーパー「Ichiba」を株式会社桝屋青果に営業譲渡

■10月 金桝石油株式会社発足(商号変更) 

2011
(平成23年)

■12月 株式会社ローカルアップ設立

2012
(平成24年)

■8月 小手指駅前に収益物件を所有

■10月 株式会社桝屋が所有する資産の一部を株式会社マルフジに譲渡

2014
(平成26年)

■1月 株式会社桝屋、加藤誠が代表取締役(不動産担当)に就任。2人代表制に

■9月 原宿駅前に収益物件を所有。投資を開始

2015
(平成27年)

■4月 株式会社フォーシーズが福太郎を株式会社桝鮮から承継

■5月 株式会社桝屋、加藤和夫が退任し加藤勤が代表取締役に就任

2017
(平成29年)

■9月 株式会社桝屋が大阪府大阪市に収益物件を所有(ラグゼ新大阪south)

■12月 株式会社桝屋が愛知県小牧市に収益物件を所有(ピアーレ桃花台)

2018
(平成30年)

■6月 マスヤホーム株式会社が株式会社桝屋アセットパートナーズに社名変更

■8月 株式会社桝屋が東京都八王子市に収益物件を所有(ホテルリブマックス八王子駅前)

■9月 株式会社桝屋ビジネスサービスから分社化し株式会社エムズへ社名変更

2019
(平成31年・令和元年)

■2月 株式会社エムズが有限会社富岳サービスをM&A

■9月 株式会社桝屋が神奈川県横浜市に収益物件を所有(サンクタス戸塚クロスヴィラージュ)

■12月 ホンダ東京西がSAKURAMALLをオープン(東京都羽村市)

2020
(令和2年)

■6月 株式会社桝屋、加藤勤が退任し加藤諒が代表取締役に就任

2021
(令和3年)

■1月 桝屋米穀株式会社、グループホーム事業開業

■3月 株式会社桝屋が株式会社桝屋青果を吸収合併する。

2022
(令和4年)

■4月 株式会社桝屋より立川パーキングが新設分割にて設立される。

■6月 桝屋米穀株式会社が精米事業を譲渡、株式会社桝風に社名変更

■10月 株式会社立川パーキングが株式会社フジライフを吸収合併して(新生)株式会社フジライフとなる。

2023
(令和5年)

■3月 (新生)株式会社フジライフが、株式会社ブックスタマ・藤産業株式会社を吸収合併

2024
(令和6年)

■6月 株式会社MA ベトナムのブンタウにカジノ(eゲーミング)をオープン

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